産後1年経っても体力が戻らない?!
産後一年経っても体力が戻らない原因は
どこにあるのでしょうか?
多くのママさんの場合、疲れのピークは3~4か月ごろで
半年を超えると体力的に楽になるといいます。
そういう話を聞いてしまうと
産後1年経っても身体が楽にならないととても心配になりますよね。
体力がなかなか戻らないなと思う原因として
疲れが取れにくいと感じたりすぐに疲れてしまったりがありますよね。
体感としては半年くらいで体力が元に戻ったと感じたり
子供が生まれてすぐの時よりは楽になったなと感じる人は確かに多いです。
これは単純に子育てに慣れてきたという部分も大きいのです。
長い妊娠期間でママの身体は大きく変化していきます。
出産を終えて、妊娠前に身体が戻るまでにはやはり妊娠期間中と同じくらいの時間がかかると考えてもいいのではないでしょうか。
1年経っても元気にならない・元気が出ない
疲れやすいなどの症状がでて辛い場合は以下の事が考えられます。
産後の肥立ちが悪い
産後の肥立ちには個人差があり1ヶ月健診で問題がないと判断された場合でも
それはあくまでも子宮の戻りなどの状態だけを指すことが多いです。
1か月健診で問題がなかったからと知らず知らずのうちに無理はしていませんでしたか?
1ヶ月を過ぎるまでは無理をしないように気を付けるママさんは多いですが出産は十人十色で、身体にどれだけのダメージが残っているかも人それぞれなのです。
元々持っている体力も人によって違いますし産後の環境も人それぞれですよね。
同じく赤ちゃんも十人十色で良く飲んで良く寝てくれる子も居れば
眠りが浅く常に抱っこしていないと寝てくれない子など様々です。
産後半年くらいは無理をしない事が体力回復には必要不可欠なのです。
気持ちの落ち込みや、イライラなどはなく
寝ても疲れが取れないなとか少し動くと息切れがするなどの肉体的症状だけが見られる場合は
休息が足りていないか、基礎体力が落ちたままだと考えられますので
休める時はしっかり休んで、基礎体力を上げるために適度な運動をするなどの
対策が必要かもしれませんね。
免疫機能の低下
もし、風邪などをひきやすくなったと感じて
常に体調不良に襲われるようなら免疫機能が低下している可能性があります。
体力が減るとどうしても風邪などをひきやすくなりますが
それ以外にも・・・
免疫機能が低下する原因としては
・睡眠不足
・食事バランスが悪い
などの原因があげられます。
産後すぐに比べて授乳の回数は赤ちゃんの成長と共に減ります。
しかし、同時に昼間起きている時間が長くなり
活動量が増えていくのでママはゆっくり休める時間が減り
睡眠不足が長引くことがあります。
睡眠自体に長い時間を取ることは産後はとても難しいです。
なので、できれば睡眠の質を上げる事を考えるといいかもしれませんね。
短時間の睡眠でも質の良い睡眠がとれるようになると
体力の回復が早まり、疲れが取れやすくなりますよ。
食事のバランスが偏ると
免疫機能が低下しやすいことは良く知られていますよね。
産後の食事は、カロリーを補うことはもちろんですが
鉄分や葉酸、カルシウムなど授乳で不足ちがちな栄養素と
風邪をひきにくくする為の栄養素の両方を取る必要があります。
食事だけで補えていないと感じる場合は
サプリメントなどで補うのも良いでしょう。
産後うつ
体力・気力共に無くなっていて
時間が経過しているのに良くなる気配がない場合産後うつの可能性もあります。
産後うつかどうか以下のチェック項目をセルフチェックしてみて下さい。
□気分がひどく落ち込む
□今まで関心があったもの、好きなものに興味がわかなくなる
□考えがまとまらない(家事の段取りができないなど)
□子供がかわいいと思えない
□夫に愛情を感じられない
□子供に無関心になる、泣いても放っておいてしまう
□他人のちょっとした言動で傷ついてしまう
□性欲がない
□寝付けない、夜中や早朝に目が覚める(睡眠障害)
□食欲がなくなる、または食べ過ぎてしまう
□お洒落やメイクをする気になれない、身なりに気を遣えない
□人との交流が面倒に感じる
□子供のことが過度に心配になる
□いつも疲れているような気がする、疲労感がとれない
□いろいろな事に不安な気持ちになる
□イライラして落ち着かない、ものに当たってしまう
□将来に対する希望がもてない
□集中力や記憶力が低下したと感じる
□母親として育児に自信がない
□腰痛、肩こり、肩の痛み、頭痛などの痛みがある
□胃痛がある
□便秘や下痢をする
□円形脱毛症などの脱毛がある
□死にたいなど、「死」について考える
□子どもを産まなければ良かったと思う
当てはまる項目が多ければ多いほど産後うつの可能性が高くなります。
産後うつかも・・・と思った場合は無理せず病院に相談しに行きましょう。
また、2017年度から厚生労働省は産後うつなどで
病院の健診を受ける際の費用を助成することを決めました。
費用助成は産後2週間と1カ月の2回
それぞれ5千円を上限として国と市区町村が半分ずつ負担することになっています。
一般的な健診費用が1回5千円程度なので
導入を決めた自治体では、実質無料で健診が受けられることになります。
出産した医療機関以外での健診も対象となるので
お住まいの市役所・役場などで確認してみるといいと思います。
産後うつは適切な治療をしない場合母子の命に係わるほど悪化してしまう事があります。
ただ体力がないというだけでなく
何かしらの不安があるのなら出来るだけ早く医療機関や保健師などに相談してくださいね。
甲状腺機能障害
意外と知られていないのですが
妊娠中・産後は甲状腺機能障害を発症しやすいんです。
ホルモンが急激に増減するので
身体がそれに対応できず発症してしまう場合が多いんですよ。
ホルモン過剰とホルモン不足では出る症状が違うので以下を参照してみて下さいね。
・ホルモン過剰
□動悸がする
□汗が沢山出る
□落ち着きがない
□暑がりになった
□手が震える
□身体に力が入らない
□たくさん食べているのに太らない、もしくは体重が減る
□疲れやすい
□イライラする・ホルモン不足
□のどに違和感を感じる
□寒がりになる
□やる気が出ない
□肌が乾燥する
□身体が痒い
□身体が浮腫む
□よく居眠りをする
□昼間も眠い
□食欲はないのに太る、もしくは体重が増える
どうですか?
体力が戻らないと感じる事以外に
当てはまることはありませんか?
甲状腺機能障害は適切な治療をすればホルモン値が安定して楽になります。
まとめ
体力が戻らないだけだと思っていたら実は病気だったという人も少なくありません。1年経っても体調が優れない場合は一度病気を疑ってみるのも必要かもしれませんね。
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